情報の利用価値とは? 効果的に情報を活用するために知っておきたい5つの要素

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グローバル市場で成功を果たすために活用するべきモノの中に「情報」があります。ただ、情報は他のモノとは異なり実体がなく、「情報っていくらぐらいの価値なの?」という疑問がよくあげられます。

情報を活用する事で「いくら儲かったのか?」という目に見える形で情報の価値を伝える事は非常にむずかしいです。 では、「情報の効果、価値とは?」は実際にどのようにはかれば良いのでしょうか?

「カタチ」がなく効果や価値が見えにくい「情報」というサービス

私が、英国市場調査会社の日本代表を15年以上つとめる中で何度となく受けた質問です。

  • この情報を使う効果は?
  • 情報って結局いくらなの?
  • 情報の価値って?

情報には「カタチ」がなく効果や価値が非常に見えにくいサービスです。クライアントが情報の活用効果を実感していただける主要な要素として、以下の5つのをピックアップしてみました。

  • 【独自性】
  • 【時間】
  • 【対投資効果】
  • 【相乗効果】
  • 【リスク軽減】

これから「情報」の活用を検討したい、社内で「情報活用の価値」をどのように説明したらいいのかわからない、今活用している「情報」をより効果的に活用したいなど思っている企業の方々にとって有用な情報であればと思います。

本日ご提案する5つの情報活用の要素を念頭にする事で、わかりにくい情報の価値、効果が「カタチ」になります。

今まで以上に情報を使って効果があったという実感を得て頂くためにも、これからご説明する5つの要素をご活用頂けましたと思います。

それでは「情報」がどのくらいの「価値」で、どのくらいの「経費」をかける意味があるのか、情報活用のための「5つの要素」をご説明します。

独自性

調査レポート、データベースには多くの情報が含まれております。これらの情報の活用価値を判断する際の要素として、その情報の「独自性」があげられます。

一般的には、情報が取りにくくなればなるほど価値は高くなり、取得が簡単な情報の価値は相対的に低くなりコモディティ化します。例えば「ニュース」です。インターネットがここまで普及する中でだれでも安く瞬時に取得が可能になり、価値自体はの価値は相対的に以前に比べるとどんどん安くなっています。

一方で同じニュースに関してでも、自社の取材でとったニュース、ニュースに対してアンケートやインタビュー、ニュースに対するアナリストの見解などの付加価値をつけます。 調査業界では「一次調査(プライマリーリサーチ)」「二次調査(セカンダリー調査)」の二つの情報取得方法で調査をします。

一次調査が、自分たち独自の調査で取る情報、二次調査がすでにある情報を活用する情報種集方法。 一次調査は「独自の取材」「インタビュー」「アンケート調査」などがあり、一次調査で得られた情報はその調査をした会社が情報を保有します。

つまり、一般にとれる情報ではないので 独自性が高い情報になります。この「独自性」がしっかり含まれている情報は情報としてもユニークなものであり情報としての価値(値段)も高くなる傾向があります。

一方でこの独自性というものは取得が簡単な情報であっても価値の高い情報に変換する事が可能です。このような「独自性」は多くの市場調査会社が活用しております。

たとえばそのような情報の数量が膨大になった場合などは、データベースとして情報量が多くても活用しやすいようにして提供します。

調査会社は、何をデータベース化するのか、そのデータベースをどのように提供するのか、データベース化する事でどのような業務が可能になるのかといった点で付加価値をつけます。 ひとつひとつの情報は簡単に収集できる情報ではあってもその情報を処理する技術の「独自性」により新たな価値のある情報を生み出していると言えるでしょう。

海外の調査レポートやデータベースを活用する際には、その情報がどのような「独自性」があるのかどうかという視点でみることで情報の価値を判断する事が出来ます。

時間

情報を活用する上でおそらく最もわかりやすい要素は「時間」ではないでしょうか?

情報やデータベースを活用する事によって削減できる時間、生み出す事ができる時間はどのくらいあるのか?情報によるこの時間創出が情報の価値という事が言えます。

調査分析会社は多くの情報収集メソッドを持ち、膨大な情報を保有します。このような情報データベースを自社で構築するとなれば膨大な時間とコストがかかります。

調査会社は二次調査をすることで、クライアントに変わって情報収集の時間を使っているといっていいでしょう。

独自性の部分でも述べましたが、調査分析会社はこれらの情報を出来るだけ使いやすく、早くクライアントに提供する事に工夫を常にしております。たった今アナリストが海外で発表したレポートも瞬時に日本で見る事が出来たり、ターゲットとしたい潜在顧客を何千社と一気にダウンロードできる事などが簡単に出来ます。

このように時間短縮のツールとして情報を活用することは価値としてもわかりやすですし、多くの情報がその事を目的にしております。

一方で、本当の価値はその節約した時間をより質の高い時間に使うという事とも言えます。このように「情報」を活用する事で得られた情報を、今後の戦略的な判断のための時間として活用していくことで利用価値は高まると言えます。

対投資効果

経営陣の方々は常にこの対投資効果(ROI)を考え 戦略的な判断をしております。新しい市場への投資は売上げ、利益としてリターンを予測、さらに次の一手の決断をします。 では、情報の活用効果においてはどうでしょうか?

「情報はタダとまで言わないけれども、データやレポートでどんだけ儲かるんだ? 」

と思われる方も中にはいらっしゃいます。

調査分析会社としてこのような質問にしっかりとお答えするのは重要なプロセスです。

情報を活用した対投資効果を認識する事は、情報を活用する上で大切な要素であることが言えるでしょう。 情報自体のリターンがいくらという判断はむずかしいですが、クライアントの「目的達成をした場合のリターン」を活用し、具体化することが可能です。

ある会社が新商品を新たな海外市場で販売する計画を立てています。新規市場である地域で対象ターゲット層にアンケート調査をしたいと考えてます。この調査内容をもとにマーケティングの予算と方針を決め、適切なマーケティング活動をして、将来の売上げと利益を最大化したい。 この場合アンケート調査自体がどれだけのお金を生むのか?という疑問が社内からでてもおかしくないです。

新商品の販売において適切なマーケティング費用の投入は売上げの最大化のためには重要な投資ですがそれと市場調査の関連性はあるのか?

最終的に売上予測、希望はどのくらいなのか?

このような場合、目的としては新市場において売上げと利益の最大化と考え、そのための市場調査であると考えると対投資効果もすこしわかりやすいかと思います。 投資効果を明確にする事で、社内の理解、共感を得ることが出来ます。そのことで単なる市場調査だけではなく将来の投資効果につながる調査という認識も社内で得られ、調査に対する期待や関心が一気に強くなる。そのような効果も期待する事が出来ます。

相乗効果

相乗効果とは「てこの原理」を情報活用で達成するという事です。

情報をてこのように活用し、高い効果や結果をあげる事ができます。情報が無い場合と比較して、得られるものが何倍にもなる。そのような情報活用が相乗効果の要素と言えます。

例えば、海外で発売された新商品が革新的で売上げも期待できるという情報を取得した場合。御社としてはどのようにこの情報を活用するでしょうか?

  • おもしろい商品情報として読むだけ
  • 社内で共有をする
  • 商品の輸入を交渉する
  • 類似品を作る
  • その会社を買収

このように様々な選択肢が選べますが、クライアントが取りうるこれらのアクションに対して正解、不正解はありません。ある情報を取得した際に、どの選択も最も適切な情報活用をするような選択をしていると言えます。

しかしながら取りうるアクションは同じ情報でも異なります。 同じような情報であってもその情報をいかに活用するかによって生み出す価値、結果は異なります。情報を活用する際には、どうやったらこの情報から最大の価値を導きだせるのか考えてみてはいかがでしょうか?

リスク軽減

最後の5つ目がリスクを軽減するという要素。 情報を活用する事によりリスクを回避、損失や浪費を未然に防ぐことが出来ます。

このリスクによる効果はクライアントにとってあまり考えたくない要素ですが、実は情報活用において大変重要な要素です。 だれもリスクを顕在化させることが苦手です。リスクはまだ見えていない損失。この見えていないリスクを敢えて具体化することは、後ろ向きの作業で、個人でも企業でも得意ではないものです。

医薬品の開発の場合、リスク回避をするために開発品の中止を決めるということは決定しづらい判断です。 医薬品はその医薬品の効果はもちろんですが、副作用なども含め多くの項目で効果と安全を確認し、何年もの開発期間を経て承認、販売に至ります。実際に開発した医薬品が新製品として市場に出るのは非常に限られた数であることが言えます。

つまり多くの医薬開発品が、多くの時間とコストが費やされるにも関わらず、売上げをもたらす事無く開発が中止されております。 この開発を中止する後ろ向きの決断のように見られますが製薬会社にとっては重要な経営判断であり、このようなリスクを回避する事で、将来の収益を最大化するための重要な決断です。

  • 市場で投与されている医薬品の効果は?
  • 副作用として当局が許容できるレベルは?
  • 投与対象となる患者さんは実際にどのくらいいるのか?
  • 実際にこの医薬品を投与するのか?

例えば、何年も前ですが、このような調査を受託した事があります。 研究中の医薬品の評価に対する調査です。調査費をかけて、世界でも権威のあるオピニオンリーダーの方々にインタビュー調査をしました。 調査の結果は惨憺たる評価で、クライアントにその報告をためらうほどの内容でした。

報告後間もなくしてこの医薬品の開発は中止となりました。

まるでこの調査結果が中止にしてしまったのかと思ってしまうほどです。 この調査は医薬品の開発を続けるかどうかの判断をするための調査でした。続けたいという熱意と続けても承認までは無理であるとの意見が別れ、第三者の意見を求めるという調査。第三者のクリアな「ノー」という情報を元に、開発の中止と言うリスク避ける選択をクライアントはする事となりました。

このようにリスクを回避する選択というのは時に非常に難しい選択、または消極的な選択と取られることもありますが、情報を効果的に活用することで、そのときのベストな判断をすることが出来、将来の収益を最大化することに貢献をします。

情報の効果と価値を理解するのに便利な5つの要素いかがでしたか?

以上情報活用の効果と価値を考える際の5つの要素を考えてみましたがいかがでしたでしょうか?

情報の効果にはその情報自体の独自性を見る事でどのような価値がある情報かの判断ができ、適切に情報を活用する事で、時間を作り、投資効果、相乗効果を高め、リスク回避をすることが出来ます。

企業の状況、使う方の部署、ポジションなど多様なコンディションの違いによりそのときの適切な情報というのは異なります。今すぐに必要な場合もあれば、今後何年間も継続的に必要な情報もあります。

情報というものはカタチの無い目に見えないものだからこそ、購入する際も 、購入後もその情報の価値や効果がどのくらいあるのかというのは正確に把握する事が非常にむずかしいと言えます。そのような際に、今日ご説明した5つのファクターを考慮していただければと思います。

 

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